「HOME18岡山」第2回 懇親会8/6@zoom
2020年8月6日(木)の午前〜、zoom会を開きましたことをご報告します。
ただ、今回も当事者間のクローズドな会ですので、こちらでは内容の共有をいたしません。
この日は75年目の広島原爆の日。
先月2020年7月は息子・惟の一周忌。
惟は生きていたら1歳。
今月は1945年7月に広島で生まれ育った父の十七回忌。
父は生きていたら75歳。
これを書いている8月9日は75年目の長崎原爆の日。
今年の夏は特に、「命」について考える機会に恵まれました。
8月6日午前8時15分に黙祷。
両親が広島出身のわが家のならわしでもありますが、どんなに慌しくともこれだけは子どもたちに伝えたいと思っています。
気持ちを切り替えることなく、切り替える必要もないので、そのままの気持ちで懇親会に臨みました。
さて、「HOME18岡山」という自助団体を立ち上げて懇親会などを開いている私ですが、以前より「はたして『自助』できているのだろうか」という悩みを抱えていました。
すなわち、
「18っこである惟を家で1日も育てることのなかった私は、『当事者』と言えるのだろうか?
『当事者』の方々と自助……助け合うなんて、おこがましいのでは?」
という悩みです。
(もう一つ、生まれも育ちも香川でルーツは広島や鹿児島など色々な私が、「岡山」と銘打った会を開いて、いいんでしょうか? といった引け目もあります。)
両親はともにヒロシマで生まれ育ちましたが、「自分はヒバクシャではないから、当事者のようでいて当事者ではない」という思いを抱えていたようです。
「自分には何もできない」と思っていたかもしれませんが、少なくとも子どもである私に「8月6日には黙祷すること」「過ちを繰り返してはいけないこと」を伝えてくれました。
このことは、岡山で生まれ育っている惟の兄姉(つまり孫)にも伝わっています。
(またこの日の朝には、同居の母を気遣うLINEが県外に住む姉から届いたり、またzoom中に県内に住むもう1人の姉が、父と惟にお供えを持って来てくれたので、距離を保ちつつ受け取ったりしました。言葉には出さないけれど、思いは伝わっているなあと感じました。)
ぼんやりそんなことを頭の片隅に置きながらzoom懇親会を開いているうちに、不思議と、徐々に悩みがとけていくように感じました。
「当時『生きているほうが不思議だ』と言われたヒロシマで、父が生き延びてくれたからこそ、子や孫、後に続く人に伝えられたことがある。」
「私も『当事者のようでいて当事者ではない』という中途半端な状態を悩むのではなく、この微妙な立ち位置だからこそ、色々な立場の人や後に続く人に『橋渡し』しやすいのかも知れない。」
と思えるようになってきたのです。
偶然にも8月6日に第2回の会を開けたこと、パソコンの画面上で出会えたかわいい13・18っこの元気な動き、率直な思いを話し合われるご家族の姿、パソコンのスピーカーから溢れる岡山弁や広島弁や関西弁などご家族の故郷の豊かなことば……この瞬間、命の輝きに出会えている奇跡を感じ、そんな風に思ったのでした。
出会ってくれて、ありがとう。
「HOME18岡山」は、引き続き当事者を募集しています。
当事者とは、18・13っこファミリー、プレファミリー(妊娠中の方)、子を亡くしたファミリー(流産・死産の方も)のことです。
また、当事者ではないけれど活動に興味を持ってくださる方や応援してくださる方も広く募集しております。
医療従事者の方にもそうでない方にも、興味を持っていただけると嬉しいので、今後も当事者限定の「懇親会」だけでなく、3月に実施したようなオープンな「読書会」も企画したいと考えております。
イベントに関わらず、様々な方からの連絡を随時お待ち申し上げます!
連絡先→
home18okayama@gmail.com
いただいたメールは、私が拝読します。
文責 惟母