「HOME18岡山」のブログ

 18トリソミーなど染色体少数派の子と、家族と、ゆかいな仲間たちの岡山会です。

てんでまんで読書会②『ぼくのおじさん』@ヨノナカ実習室3/20

ブログ前半では、読書会の様子をご報告します。

 

「ヨノナカ実習室」と「HOME18岡山」がいっしょに開く読書会。

テーマは前回に引き続き、「生きるについて考える」です。

第2回の今回は、アーノルド・ローベル 作  三木卓 訳『ぼくのおじさん』をてがかりに、ヨノナカ実習室のスミさんの案内のもと、参加者一人ひとりが自由に思いをめぐらす時間となりました。

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参加者のフジタマユさんによる絵。第1回に引き続き、引き受けてくださいました。

 

 

今年はオフラインに加えてオンラインでの参加も可能となり、また会場の参加者とオンラインの参加者が温度差を感じないように、ヨノナカ実習室のスミさんが丁寧に準備してくださいました。

試行錯誤のセッティングの結果、ヨノナカ実習室は写真のように、まるで映画館状態となりました。

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オフライン会場でもスマートフォンをモニターとして使用し、オンライン画面を三分割するという試み。

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分割されたコマの中に3人ぐらいまでの家族単位が映し出されているので、会場とご家庭との温度差がなくなったように思います。

ご家庭からは、お食事中だったり、お母さんに抱っこされていたり、きょうだいも登場したりするなど、とても暖かくにぎやかな感じが伝わってきます。

もちろん、お一人で参加されている方も見えます。

 

まず、案内人のスミさん(ヨノナカ実習室)が

 

「話したくないことは無理して話さない」

「自分の内側に出てきたことばを大切にする」

「沈黙も大切な時間と考える」

 

という大切な約束を共有するところから、読書会ははじまりました。

 

暖かくにぎやかな雰囲気とはいえ、お互いに初対面の人が多く、少し緊張しながら始まった読書会です。

冒頭で、私から簡単に「18トリソミー」や「HOME18岡山」の説明をしましたが、実際に18っこや13っこを画面上で目の当たりにして、ドキドキした方もいたと思います。

 

しかし、音読後の最初の発言の場で、オンライン参加のライちゃん(13っこ)のママが

 

私は、おじさんが「ぶおおおん!」と「たからかにほえ」て、「よあけをかんげいしている」ところがすてきだと思いました。

ライちゃんに使っている吸引器の音もすごく大きくて、今朝も「ぶおおおん!」と鳴っていたのです。少し似ているなあと思いまして。

 

と口火を切ってくださいました。

途端に参加者(特に当事者でない人)の表情は、「ハテナマーク」になりました。

 

……吸引器ってなんですか?

 

するとライちゃんママは、画面上でニコニコとご機嫌なライちゃんの喉元を示して、説明してくれました。

(ライちゃんは呼吸が楽になるように、気管切開をしています。)

 

  ここのところは「人工鼻」といいまして、痰などを「ぶおおおおん!」と吸引器で吸って、いつも清潔にしています。清潔にすると、この人も気持ちが良いのです。

  

あっ!そうか!ライちゃんが今朝もお母さんに「人工鼻」をきれいにしてもらったのと同じように、「おじさん」(ぞうさん)も「長い鼻」を「ぶおおおおん!」と鳴らして、今日も気持ちのよい朝を迎えられたことを喜んでいるのかも!?

おおお~。

すごい発見だ。

「ソウがほえる声」と「吸引器の音」、「愛する息子の喉の人工鼻」と「ゾウの長い鼻」を関連づけるなんて、こんな読み方、誰にもできなかった!

 

このライちゃんママのユニークなことばのおかげで、すっかり場が打ち解け、その後は一人ひとりがどんどん自分の思いを口にできるようになっていったのでした。

グッジョブ、ライちゃんママ!

 

参加者の皆さんの発言をご紹介したいところですが、この素晴らしい絵本をまだ読んでいない方のためには、あまり詳しく示さない方が良いのかなぁ……と思い、自粛することにしました。

私自身の覚え書きとして、キーワードだけ並べさせてください。

 

しわ

ランプ

くも(蜘蛛)

はな(花)

子どもらしいふるまい 距離感

つきのひかり

ぎしぎし → 老い 弱み

わらい → 慰め 励まし

かぞえる ―― か そえる

へやのドア ―― 心のドア

ときどき あおう ―― 終わりではない 約束

……

 

こちらの写真は「おじさん」の「しわ」を模写しているところ。

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小さい人も、大きい人も、岡山の人も、全国各地のオンラインでつながる人も、てんでまんでに「しゃっしゃっ」と筆記用具を動かし続ける不思議な時間。

録画したオンライン動画を後日確認すると、この時、虎くんもお母さん・お父さんといっしょに楽しそうに手を動かしていたのが見えて、しあわせな気持ちになりました。

 

前回のヨシタケシンスケさんの『もしものせかい』のときも、細い筆記用具で真っ黒に塗りつぶされた、狂気すら感じる1ページに参加者の心が揺さぶられました。

今回、アーノルド・ローベルさんは、なぜ登場人物を「ぞうさん」にしたのか?(がまくんやかえるくんではなく……。)

やはり象ならでは「しわ」が決め手だったのでは?

ローベルさんは何を思いながら一本一本時間をかけてしわを書き込んでいったのだろう?

そんなことを考えながら、模写した人もいたようでした。

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作・きよちゃん(会場参加者)

スミさんとしては、象に見えない「こっけいな」絵を見せ合って、みんなで「わらう」時間を想定していたようなのですが、皆さん絵がうますぎて感嘆の声があがっていました。

 

読書会の最後には、参加者の虎くん(このブログにも以前登場している「18っこ」。小学校卒業目前に読書会へ参加され、この4月には中学生1年生になりましたから、もはや「18さん」!?)のお父さんが、微笑みとともに驚きの「新解釈」を静かに言い残して画面上から退出される(!)など、温かい雰囲気の中で刺激的な発見のある、豊かな読書会となりました。

 

また、写真には撮れませんでしたが、会場の小学生3人はリラックスしすぎて、最後は全員が寝そべってゴロゴロ。

オンライン画面に自分たちのおしりをうつして楽しんでいました。

その様子を見て、「ああよかった、読書会、大成功!」とホッとした私です。

楽しかったね。

 

 

さて、ブログ後半は、ちょっとだけ裏話をさせてください。

 

ちょうど1年前の3/14には、まだ立ち上げたばかりのHOME18の初企画ということで、第1回の読書会を開きました。

 

そのころの私は「当事者が集う『懇親会』」と「家族や関係者、興味を持った人が集う『読書会』」は別々に開催しなければナラナイ!と思い込んでいました。

それは、医療的ケア児である場合が多い18っこや13っこたちが集えるような、バリアフリーで屋根付きの駐車場があり、酸素や電源の心配がいらない、まるで病院のように安全な会場を安価で手配できるとは思えず、1月、2月に地域の複数の病院と交渉してもうまくいかず、さらに2月頃からはコロナ禍の足音が聞こえはじめていて、感染症には特に注意しなければならない当事者と顔を合わせる会を開くことなど考えにくく、「お手上げ」状態だったからです。

 

こりゃあ、みんながいっしょに集うには時間がかかりそうだなあと、途方に暮れたことを思い出します。

しかし同時に「地味に続けていけば、いつか……10年後ぐらいには、当事者もいろんな人も、みんなが集える読書会がきっと開けるだろうから、とにかく何らかの形で続けていきたい」と思ってもいたようです。

(昨年の第1回の反省会でスミさんと話し合った時のメモには、そう書いていました。)

 

そこからコロナ禍の1年間。

当事者間の懇親会をオンラインで行ったり、SNSで情報交換をし合ったり(コロナ禍で消毒液や蒸留水などが品薄となり不安になりました)、地元の高校で映画『うまれる』の上映会を行ったり、18トリソミーの虎くんファミリーと映画を観た高校生との対話の会(オンライン)を開いたりと、手探りで文明の利器を使いながらの地道な活動となりました。

そして迎えた第2回の読書会は、なんとなんと「主催者と当事者(18っこや13っこ)、家族(親・きょうだい)、関係者、興味を持った人」つまり「いろんな人」がいっしょに語り合う、素敵な会になっていたのです。

「10年後ぐらいにこうなるといいなあ」と思っていた夢が、1年後にはやくもかなってしまい、こんなにしあわせで良いのかな?と感じるほど感慨無量でした。

 

オンライン参加の当事者と家族の皆さま、オン・オフラインで参加の「興味を持ってくださったいろんな」皆さま、読書会、楽しかったですね。

ご縁あって出会えたことを、とても嬉しく思います。

また皆さまと、そして新しい方々とお目にかかれる日を、心から楽しみにしています。

 

お互いに、それぞれのくらしの場で、だれかの「おじさん」的な存在になれますように。

 

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「HOME18岡山」は、診断を受けたご家族の思いに耳を傾け、家族間、医療・福祉の現場、地域社会との橋渡しをすることを目指しています。

いろいろな方に関心を持っていただけるよう、少しずつ、ゆっくり活動しています。

 

「HOME18岡山」では、引き続き当事者を募集しています。

当事者とは、18・13っこファミリー、プレファミリー(妊娠中の方)、子を亡くしたファミリー(流産・死産の方も)のことです。

 

また、このブログでは18トリソミーの子どものことを「18っこ」と表記しております。
18っこへの愛を込めたのはもちろんのこと、「18トリソミー、18モノソミー、フル、モザイクを問いません。」という思いをお伝えしたくてこの表記にしました。
また、症状や治療に関する医療の歴史がよく似ている「13トリソミー」の子どもたちやご家族とも繋がりがあります。

この辺りの考え方を勘案された上で、「『HOME18 岡山』に何か協力しても良いかな」とお思いになった18っこ・13っこファミリーや、医療・福祉関係者の皆さまからのご連絡も、随時お待ち申し上げております。

 

活動につきましては、「したい人が、できる範囲で無理なく続ける」「来るものは拒まず、去るものは追わず」という緩やかな姿勢で取り組んで参りますので、お気軽にご参加いただき、お力をお貸しいただければ幸いです。

 

当事者や医療・福祉従事者の方にも、そうでない方にも、幅広くさまざまな方に興味を持っていただけると嬉しいので、今後も当事者限定の「懇親会」だけでなく、オンラインも活用したオープンな「読書会」を企画していきます。


そして、イベントに関わらず、さまざまな方からの連絡をいつもお待ち申し上げております。

 

連絡先→

 

home18okayama@gmail.com

 

いただいたメールは私が拝読いたします。

 

文責、惟母。

NEWS LETTER①

3月20日の第2回読書会で配付したくて、3月18日の「18トリソミーの日」に初めての「NEWS LETTER」を発行しました。

何とか間に合いまして、チラシの裏面に印刷して参加者の皆さんにお渡しすることができました。

肝心の読書会の様子は次の記事にて近日中にご報告しますので、しばらくお待ちください。

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HOME18岡山「NEWS LETTER」Vol.1

ちなみに、チラシの表面はコレです!

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HOME18岡山「チラシ」表面

 

 

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「HOME18岡山」は、診断を受けたご家族の思いに耳を傾け、家族間、医療・福祉の現場、地域社会との橋渡しをすることを目指しています。
いろいろな方に関心を持っていただけるよう、少しずつ、ゆっくり活動しています。

「HOME18岡山」では、引き続き当事者を募集しています。
当事者とは、18・13っこファミリー、プレファミリー(妊娠中の方)、子を亡くしたファミリー(流産・死産の方も)のことです。

また、このブログでは18トリソミーの子どものことを「18っこ」と表記しております。
18っこへの愛を込めたのはもちろんのこと、「18トリソミー、18モノソミー、フル、モザイクを問いません。」という思いをお伝えしたくてこの表記にしました。
また、症状や治療に関する医療の歴史がよく似ている「13トリソミー」の子どもたちやご家族とも繋がりがあります。
この辺りの考え方を勘案された上で、「『HOME18 岡山』に何か協力しても良いかな」とお思いになった18っこ・13っこファミリーや、医療・福祉関係者の皆さまからのご連絡も、随時お待ち申し上げております。

活動につきましては、「したい人が、できる範囲で無理なく続ける」「来るものは拒まず、去るものは追わず」という緩やかな姿勢で取り組んで参りますので、お気軽にご参加いただき、お力をお貸しいただければ幸いです。

当事者や医療・福祉従事者の方にも、そうでない方にも、幅広くさまざまな方に興味を持っていただけると嬉しいので、今後も当事者限定の「懇親会」だけでなく、オンラインも活用したオープンな「読書会」を企画していきます。

そして、イベントに関わらず、さまざまな方からの連絡をいつもお待ち申し上げております。

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いただいたメールは私が拝読いたします。

文責、惟母。

予告 第2回「てんでまんで読書会」3/20(土)『ぼくのおじさん』ヨノナカ実習室&HOME18岡山

「ヨノナカ実習室」と「HOME18岡山」がいっしょにひらく読書会。

「生きる」について、考えてみる時間です。

 

「生きる」について、……一人で考えるのはなかなか大変!しんどそう!

ですから、絵本を手がかりに誰かといっしょに「てんでまんで」考えてみませんか。

 

「てんでまんで」とは「何か決まったことをするときに、みんながそれぞれ自由にする」意味の岡山弁。

「生きる」という他人ごとではない深いテーマについて、まじめに、とはいえ少し肩の力を抜いての対話の場、それが「てんでまんで読書会」です。

 

読書会2回目の今回、よむ絵本はこちら

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アーノルド・ローベル
三木 卓 訳
ぼくのおじさん

 

です。

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・2020年3月20日(土・春分の日)

     14:00〜16:00


・オンライン + オフライン(若干名)
  オフライン会場はヨノナカ実習室

 

・参加費
 1,000円+絵本代1045円+送料210円
   学生・ヘルプマークなど割引あり
   ご相談ください

 

・申込先 ヨノナカ実習室
  ✉  wassignol.297@gmail.com

 

ヨノナカ実習室(wassignol.297@gmail.com)宛メールに①〜⑤の内容を書いて送ってください。

 

①参加者お名前

(中学生以下の方は保護者の方の名前と連絡先もお知らせください)

②ご住所 + 連絡先メールアドレス

③お電話番号

④絵本について(郵送 or 直接受取 or その他)

⑤参加スタイル(オンライン or オフライン)

 

受付確認メールのお届けで受付完了となります。

 

※ 書籍準備のため、3/6までにご連絡ください。
※ 年齢制限ありません。親子参加、お子さんのみ大歓迎。

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「ヨノナカ実習室」ってなに?だれ?

という質問をお受けしましたので、はてなブログのプロフィール写真をご紹介します。

お察しください。

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「HOME18岡山」のいろんなことをいっしょにしてくれている、大切な仲間です。

 

今回の絵本『ぼくのおじさん』も、左隣の「スロウな本屋」さんで紹介していただきながら、ああだこうだ言いながら、「ヨノナカ実習室」といっしょに選びましたよ。

「てんでまんで」選んだつもりでしたが、最後には私たち二人とも『ぼくのおじさん』にたどりつきました。

不思議。

読んでみたくなったでしょう。

あと1ヶ月がまんしてください。

 

最近ではこの授業を「ヨノナカ実習室」といっしょにしました。

 

home18okayama.hatenablog.com

 

前回の読書会は、ヨシタケシンスケさんの『もしものせかい』を読みました。

ギリギリオフライン(ヨノナカ実習室)のみで実施できた1年前が、はるか昔のことのように感じられます。

 

home18okayama.hatenablog.com

 

 

いかがでしょう。

だんだん「ヨノナカ実習室」のミステリアス度が下がり、怖くなくなってきましたね。

お申し込みはメールで。

おそらく私はオフラインで。

春分の日の出会い・再会を楽しみに、お待ち申し上げます。

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さて、「HOME18岡山」のブログを読んでくださる方には、「18トリソミー」や「医療的ケア児」と関わりがある方が多いのではないかと思います。

 

しかし、「てんでまんで読書会」には、当事者や関心をお持ち方のみならず、「18トリソミーってなんだろう?」と思っていらっしゃる方にもぜひ参加していただきたいのです。

「まずは『18トリソミー』に興味をもっていただくところから」と考えております。

 

ですから、どうぞご近所さんやお友だちとお誘い合わせのうえ、お気軽にお申し込みいただければと思います。

 

とはいえ、ひょっとしたらあなたがお誘いになる「ご近所さん」や「お友だち」は、現在「18っこ」「13っこ」を妊娠中であったり、何らかの病気でお子さんが入院中であったり、過去に赤ちゃんやお子さんをお腹の中や出産後に亡くされた方や、そのご家族であったりするかも知れません。

医療的ケア児をご自宅で育児中の方なら、それはきっと分かりますから、気付かずに誘ってしまうことは、あまりなさそうです。

しかし、医療的ケア児と「きょうだい児」を同時に育てていらっしゃる方や、過去にお子さんを亡くされていて現在医療的ケア児を育てていらっしゃる方、または、子育て世代ではないけれどご家族に障がいをお持ちの方がいらっしゃる、という場合もあるでしょう。

ご自身に障がいや持病がある方、不妊に悩んでいらっしゃる方、「子・親・家族」や「性」に関して何らかの葛藤やかなしい思いをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

 

何が言いたいのかといいますと……

 

障がいや病気、死産、流産、不妊、小さい人の死……といった個人的で公表し難い(とされがちな)ことを話題にしてしまうと、無意識のうちに誰かを傷つけてしまうのではないか、自分自身が傷つくのではないかとご心配なさる方もいらっしゃると思うのです。

 

そんな方も、大丈夫です。

 

この読書会は「18トリソミー」という症候群そのものについて話し合う会ではありませんから。

テーマは「生きる」です。

「生きる」について、あなたといっしょに「てんでまんで」考えたい。

 

あなたの大切な方やあなた自身を傷つけることのない、あたたかな会にしたいと考えていますので、どうぞ安心してお誘いになってください。

 

 

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「HOME18岡山」は、診断を受けたご家族の思いに耳を傾け、家族間、医療・福祉の現場、地域社会との橋渡しをすることを目指しています。

いろいろな方に関心を持っていただけるよう、少しずつ、ゆっくり活動しています。

 

「HOME18岡山」では、引き続き当事者を募集しています。

当事者とは、18・13っこファミリー、プレファミリー(妊娠中の方)、子を亡くしたファミリー(流産・死産の方も)のことです。

 

また、当事者ではないけれど活動に興味を持ってくださる方や応援してくださる方も広く募集しております。

医療・福祉従事者の方にもそうでない方にも、幅広くさまざまな方に興味を持っていただけると嬉しいので、今後も当事者限定の「懇親会」だけでなく、オンラインも活用したオープンな「読書会」を企画していきます。


そして、イベントに関わらず、さまざまな方からの連絡をいつもお待ち申し上げます。

 

連絡先→

 

home18okayama@gmail.com

(今回の読書会へのお申し込みはこちらではなく、ブログなかほどの「ヨノナカ実習室」へお願いします!) 

 

いただいたメールは私が拝読いたします。

 

文責、惟母。

まゆちゃんの記事「1年生存率10%、障がいある娘が教えてくれたこと」

「1年生存率10%、障がいある娘が教えてくれたこと」

■ 「18トリソミー症候群」とは

出生前診断で「18トリソミー」が判明

■ 急変する怖さと気づいた「命の尊さ」

■ 兄にとっては普通の妹、太陽のような存在

(「alternaサステナブル・ビジネス・マガジン 2/17(水)7:12配信)

 

岡山ではないけれど、同じ空の下でがんばるお友だちのことが記事になりましたので、こちらでもご紹介します。

 

https://www.alterna.co.jp/35348/

 

まゆちゃんのお母さん、快く記事の転載を許可してくださって、ありがとうございます!

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「HOME18岡山」は、診断を受けたご家族の思いに耳を傾け、家族間、医療・福祉の現場、地域社会との橋渡しをすることを目指しています。

いろいろな人に関心を持っていただけるよう、少しずつ、ゆっくり活動しています。

 

「HOME18岡山」では、引き続き当事者を募集しています。

当事者とは、18・13っこファミリー、プレファミリー(妊娠中の方)、子を亡くしたファミリー(流産・死産の方も)のことです。

 

また、当事者ではないけれど活動に興味を持ってくださる方や応援してくださる方も広く募集しております。

医療・福祉従事者の方にもそうでない方にも、幅広くさまざまな方に興味を持っていただけると嬉しいので、今後も当事者限定の「懇親会」だけでなく、オンラインも活用したオープンな「読書会」を企画していきます。


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メールは私が拝読いたしますす。

 

文責、惟母。

 

 

 

 

速報 映画『うまれる』上映会2/2 & 虎大くんとお母さんとお父さんの講演・対話の会2/9@清心女子高等学校

2021年2月2日に映画『うまれる』上映会を、2月9日には映画にご出演の18トリソミーの虎大くん(12歳・小学6年生!!)とお母さんとお父さんによる講演・対話の会を、清心女子高等学校岡山県倉敷市)にて行いました。

こちらは「HOME18岡山」と「ノートルダム清心学園 清心中学校・清心女子高等学校」の共催イベントです。
福武教育文化活動助成と「ヨノナカ実習室」の協力のもと、無事実施できましたことをご報告します。


今回のご講演のキーワードは「寄り添う」かな、と思いました。

「ただそこにいる」ことのありがたさ、むずかしさ……。

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虎大くんとご家族による講演・対話の会

 

障がいの有無にかかわらず、命の長短にかかわらず、コミュニケーションのありようにかかわらず、ただただあなたに寄り添いたい。

心からそう思いました。

そして私も……息子が「ただそこにいる」ことがどんなに幸せだったか、また、いつだって家族や友人、18っこ13っこお友だちのご家族、医療関係の方々、地域の方々に「ただ寄り添ってもらえる」ことがどんなにうれしく心強かったか、と思い出すことができました。

 

授業を受けられた高校3年生の生徒さん。

全力で生きる虎大くん、とてもかっこよかったですね。

虎大くんを支えるお母さんお父さんも、とてもとてもすてきな方でした。

映画を観てわきあがった思いや、虎大くんご家族への質問を、しっかりと自分のことばで表現してくださったこと、嬉しく思いました。

来月には高校を卒業して、今後ますます多様な出会いを経験されることでしょう。

「出会いを大切にできるわたし」「だれとでも寄り添えるわたし」でありたいですね。

そうあるために、これからも対話を続けてまいりましょう。

Zoomの画面上の虎くんを見つめるみなさんの横顔が、まぶしいほどに頼もしく見えた最後の授業でした。

 

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「HOME18岡山」は、診断を受けたご家族の思いに耳を傾け、家族間、医療・福祉の現場、地域社会との橋渡しをすることを目指しています。

いろいろな人に関心を持っていただけるよう、少しずつ、ゆっくり活動しています。

 

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当事者とは、18・13っこファミリー、プレファミリー(妊娠中の方)、子を亡くしたファミリー(流産・死産の方も)のことです。

 

また、当事者ではないけれど活動に興味を持ってくださる方や応援してくださる方も広く募集しております。

医療・福祉従事者の方にもそうでない方にも、幅広くさまざまな方に興味を持っていただけると嬉しいので、今後も当事者限定の「懇親会」だけでなく、オンラインも活用したオープンな「読書会」を企画していきます。


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メールは私、惟母が拝読します。

 

医療的ケア児と家族(2020.9.15〜18 新聞記事)

朝日新聞「患者を生きるーー職場で 医療的ケア児と家族ーー」2020年9月15日(火)〜18日(金)の記事(4回連載)をご紹介します。

第1回

https://www.asahi.com/articles/DA3S14621893.html

第2回https://www.asahi.com/articles/DA3S14623395.html
第3回https://www.asahi.com/articles/DA3S14624733.html

第4回https://www.asahi.com/articles/DA3S14626154.html

 

(会員記事なので、最後まで読めない方には申し訳ございません。著作権法の侵害になってはいけませんので、切り抜きの掲載は控えております。)

 

記事で取り上げられているのは、神奈川県立こども医療センター出身の、18トリソミーの仁さんとそのご家族。

 

仁さんといえば、テレビドラマ「コウノドリ」で、「18トリソミーのなおとさん」役をみごとに演じられた、有名な俳優さんでもあります!

 

こちらのブログをご覧になると、「あ!見覚えがある!」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

https://nicu25.blog.fc2.com/blog-entry-5769.html

 

私はご本人にもご家族にも直接お目にかかったことはありませんが、この度全国紙の記事に触れて、「また会えたね」「ドラマ以来じゃね」「生きていてくれてありがとう」といった、懐かしいような何とも言えない不思議な気持ちになりました。

(ここまで書いて、同名の別人だったらお恥ずかしいのですが、確率から言うと同一人物のはずですので、このまま書き進めます。)

 

18っこや13っこには、心疾患や気管軟化症など共通する疾患があると言われますが、疾患のほかにも、顔つきが少し似ていると言われます。

それが理由なのかどうかは分かりませんが、全国にお住まいの18っこと出会う機会に恵まれると、初対面にもかかわらず何だか親戚のおばちゃんにでもなったかのような気持ちになることがあるのです。

 

 

とはいえ

18っこや13っこもさまざま、

医療的ケア児もさまざま、

ご家族のあり方もさまざまです。

仁さんとご家族の例は、文字通り「一例」です。

 

(そもそも、飛行機に乗ったことがある18っこちゃんって、とても少ないのではないかと思います。転院や手術のために、救急車やドクターカー、新幹線で移動というのは耳にしますが、飛行機で海外へ行かれたケースは初耳でした!すごい!)

 

「一例」ではありますが、今回の記事では医療的ケア児の親、特に母親の就労継続という、なかなか光を当てられにくい(しかしとても大切な)問題を取り上げられるときに、彼らを「前向きな一例」として紹介してくれました。

同じ18っこの母としてとても嬉しく思い、こちらでもご紹介することにしました。

 

共通する話題をもう一つご紹介させてください。

https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5f4dbc25c5b697186e3a4e4f

 

現実は、とても厳しいと実感しています。

 

しかし現実を変えるには、ともに現実を見つめ希望を掲げる仲間を増やすことが大切です。

どうぞ、この現状と当事者の希望を、周囲の方にお知らせください。

 

深刻な話題だからこそ、お茶でも飲みながら、気楽に!

 

当事者の希望もさまざまだと思いますが、

わたしは

 

「医療的ケア児の親が

働くことを選んでも

働かないことを選んでも

親子ともに安心して生活できる地域社会を

実現すること」

 

と考えます。

 

(今の岡山では残念ながら働くかどうかを「選ぶ」ことなんてできませんし、医療的ケア児とその家族が心身と経済の「安心」を得られているようには見えません。)

 

仲間を増やすことは

希望に近付くための一歩となるはずです。

 

よろしくお願いいたします。

 

 

 

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いろいろな人に関心を持っていただけるよう、少しずつ、ゆっくり活動しています。

 

「HOME18岡山」では、引き続き当事者を募集しています。

当事者とは、18・13っこファミリー、プレファミリー(妊娠中の方)、子を亡くしたファミリー(流産・死産の方も)のことです。

 

また、当事者ではないけれど活動に興味を持ってくださる方や応援してくださる方も広く募集しております。

医療・福祉従事者の方にもそうでない方にも、幅広くさまざまな方に興味を持っていただけると嬉しいので、今後も当事者限定の「懇親会」だけでなく、オンラインも活用したオープンな「読書会」を企画していきます。


そして、イベントに関わらず、さまざまな方からの連絡をいつもお待ち申し上げます。

 

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メールは私、惟母が拝読します。

 

「HOME18岡山」第2回 懇親会8/6@zoom

「HOME18岡山」第2回 懇親会8/6@zoom

 

2020年8月6日(木)の午前〜、zoom会を開きましたことをご報告します。

ただ、今回も当事者間のクローズドな会ですので、こちらでは内容の共有をいたしません。

 

この日は75年目の広島原爆の日

先月2020年7月は息子・惟の一周忌。

惟は生きていたら1歳。

今月は1945年7月に広島で生まれ育った父の十七回忌。

父は生きていたら75歳。

これを書いている8月9日は75年目の長崎原爆の日

 

 

今年の夏は特に、「命」について考える機会に恵まれました。

 

 

8月6日午前8時15分に黙祷。

両親が広島出身のわが家のならわしでもありますが、どんなに慌しくともこれだけは子どもたちに伝えたいと思っています。

 

気持ちを切り替えることなく、切り替える必要もないので、そのままの気持ちで懇親会に臨みました。

 

さて、「HOME18岡山」という自助団体を立ち上げて懇親会などを開いている私ですが、以前より「はたして『自助』できているのだろうか」という悩みを抱えていました。

 

すなわち、

「18っこである惟を家で1日も育てることのなかった私は、『当事者』と言えるのだろうか?

『当事者』の方々と自助……助け合うなんて、おこがましいのでは?」

という悩みです。

(もう一つ、生まれも育ちも香川でルーツは広島や鹿児島など色々な私が、「岡山」と銘打った会を開いて、いいんでしょうか? といった引け目もあります。)

 

両親はともにヒロシマで生まれ育ちましたが、「自分はヒバクシャではないから、当事者のようでいて当事者ではない」という思いを抱えていたようです。

「自分には何もできない」と思っていたかもしれませんが、少なくとも子どもである私に「8月6日には黙祷すること」「過ちを繰り返してはいけないこと」を伝えてくれました。

このことは、岡山で生まれ育っている惟の兄姉(つまり孫)にも伝わっています。

 

(またこの日の朝には、同居の母を気遣うLINEが県外に住む姉から届いたり、またzoom中に県内に住むもう1人の姉が、父と惟にお供えを持って来てくれたので、距離を保ちつつ受け取ったりしました。言葉には出さないけれど、思いは伝わっているなあと感じました。)

 

ぼんやりそんなことを頭の片隅に置きながらzoom懇親会を開いているうちに、不思議と、徐々に悩みがとけていくように感じました。

 

「当時『生きているほうが不思議だ』と言われたヒロシマで、父が生き延びてくれたからこそ、子や孫、後に続く人に伝えられたことがある。」

「私も『当事者のようでいて当事者ではない』という中途半端な状態を悩むのではなく、この微妙な立ち位置だからこそ、色々な立場の人や後に続く人に『橋渡し』しやすいのかも知れない。」

と思えるようになってきたのです。

 

偶然にも8月6日に第2回の会を開けたこと、パソコンの画面上で出会えたかわいい13・18っこの元気な動き、率直な思いを話し合われるご家族の姿、パソコンのスピーカーから溢れる岡山弁や広島弁や関西弁などご家族の故郷の豊かなことば……この瞬間、命の輝きに出会えている奇跡を感じ、そんな風に思ったのでした。

 

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出会ってくれて、ありがとう。

 

 

 

 

「HOME18岡山」は、引き続き当事者を募集しています。

当事者とは、18・13っこファミリー、プレファミリー(妊娠中の方)、子を亡くしたファミリー(流産・死産の方も)のことです。

 

また、当事者ではないけれど活動に興味を持ってくださる方や応援してくださる方も広く募集しております。

医療従事者の方にもそうでない方にも、興味を持っていただけると嬉しいので、今後も当事者限定の「懇親会」だけでなく、3月に実施したようなオープンな「読書会」も企画したいと考えております。


イベントに関わらず、様々な方からの連絡を随時お待ち申し上げます!

 

連絡先→

 

home18okayama@gmail.com

 

 

いただいたメールは、私が拝読します。

 

文責 惟母